2016年4月8日
今日は、『花まつり』にふさわしい穏やかな天気になりました。
その『花まつり』について少し御紹介させていただきます。
4月8日は、お釈迦さまのお誕生日をお祝いする『花まつり』の日です。
本来は、灌仏会(かんぶつえ)・仏生会(ぶっしょうえ)などと呼ばれる仏教行事です。
灌仏会を『花まつり』と呼ぶようになったのは明治以降のことです。
お釈迦さまは、今からおよそ2500年前、現在のインド国境に近いネパールの地
ルンビニ-の花園でお生まれになりました。お釈迦さまの誕生日のお祝いを『花まつり』と
いうのはこのためです。
『花まつり』では、お花で飾られたお堂(花御堂)のなかに甘茶を入れたお盆(浴盆)を置き
中央に天地を指差した誕生の姿をあらわしたお像(誕生仏)を安置し、柄杓で甘茶を頭上から
注ぎます。これは、お釈迦さまがお生まれになった時に誕生を祝った竜王が甘露の雨を
降らせたという伝えから華やかにお祝いされます。
『人は誰もが、かけがえのない命を生きている』
4月8日は、お釈迦さまの誕生をお祝いすると同時に
それぞれの「かけがえのない命の尊さ」に目を向け、正しく生きることをお誓いする日に
したいものです。